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福祉の仕事を始めて20年が経ちました。今、思う事を書きます…

こんにちは!今回は日記テイストにいきたいと思います。

テーマは「福祉の仕事について」です。

 

福祉の仕事について、20年が経ちました。この20年間で福祉業界も

だいぶ変わったと思います。

 

また、僕自身も福祉に対する考え方や見方も大きく変わったと思うので

今回はそのあたりを書いていきたいと思います。

20年前、僕が介護の仕事を始めたころは…

20年前、僕が介護の仕事を始めた頃はまだ介護保険制度がスタートして

間もないころでした。

 

まだ制度自体が不安定で、事業所も制度の内容が変わるたびに

職場での介護方針なども見直さないといけないため、

職員も制度の変更に翻弄されバタバタしているといった感じでした。

 

僕はもともと高校を卒業して1年くらいフリーターをしていました。

その時に、たまたま友人の勧めで「*ホームヘルパー2級」の資格を取っており

それが縁で地元の介護保険施設に入職することが出来ました。

*今でいう「介護職員初任者研修」です

 

当時の介護現場は本当に体力勝負で、朝の申し送りの最中に気分不良で

うずくまる職員もいました。

 

今は排泄介助や入浴介助もリフトなどのマシーンを使って介護職員の体の負担を軽減するための設備がそろってきていますが、20年前は排泄介助も入浴もマンパワーで行っており、「お姫様抱っこ」も当たり前のように行っていました。

*現在は「お姫様抱っこ」は原則禁止になりました!

 

事業所によって違うとは思いますが、時間外での労働、いわゆる「サービス残業」も

当たり前のようにあり、通常の業務が終わってから介護計画を作ったり、書類関係の作業をしていました。

 

今思えばだいぶブラックな環境でしたが、当時は「それが当たり前」と思っていたので

特に苦とは思わず、仕事をしていました。

 

退職率も高く、人が入ってきては辞め、入ってきては辞めの繰り返しで、

僕は3年間ほど勤めましたが、最後の方は勤務表の名前の順番が上から3番目くらいになっていました(勤務期間が長い人ほど勤務表の名前が上に上がります)。

 

給料は、、上がらなかったですね。3年間で、ほとんど昇給はなかったです。

一緒に働いていた看護師さんが、

「福祉や医療の業界は初任給からなかなか上がらないから、最初から初任給が高いところを探した方が良いよ」なんて、アドバイスされたのを覚えています。

 

夜勤手当が高かったので、お給料事態は悪くないと思っていましたが、

同級生で一般職に勤務していた友達の給料と比較すると、

「夜勤をしないと給料安すぎる…」と思いました。

 

この夜勤手当も、制度の見直しの影響で減額されました。

ただでさえ、ハードな夜勤の仕事なのに、なんの恩恵もなくただ手当が減額されたことに納得がいかず、辞めていった職員が何人もいました。

 

僕も介護職員を辞めた理由の一角はこの制度の変化によって手当が減らされたことにあります。

 

ハードな仕事なのに、制度が変わって給料が下がるなんて、将来性が感じられないと思ったのです。

 

この夜勤手当の減額ですが、対象は介護職員だけで、看護師さんたちは当てはまりませんでした。

 

この夜勤手当の減額がされた年の夏の賞与も減額され、いよいよ転職を考えます。

 

20年前と、現在の介護業界の違いですが、人員不足、、は人員不足なのですが、職員が辞めても、募集をかければすぐ応募がくる、といった感じで、今ほど慢性的な人員不足感はなかったです。

 

介護の仕事は大変だったけど、思い入れも強くあり、介護の仕事自体は続けたいと考えていました。

 

そんな時に看護学校の社会人入試枠があるのを知り、3年間務めた介護保険施設を辞めて、看護学校に入りました。

 

看護学校に入ってからも、別な介護施設で夜勤専門のアルバイトをしながら、介護の仕事自体は続けていました。

現在の介護業界、20年前と比べると…

20年前と比較すると、昇降リフトやスライディングボードを導入して、介護職員の身体的な負担を軽減しようという行政側の動きが見られるようになりました。また、電子カルテなどのICTの導入。

 

ICT導入の狙いとしては、従来の紙に書く記録や計画書などをPC操作で行い、作業時間を効率よく削減し、慢性的な人手不足でも介護現場が運営できるようにしよう…といった試みなのですが、実際はPCに不慣れな中高齢者の介護職員にとってはかなりの負担になっており、「PCでの記録は無理です」といって辞めていった介護職員の方もいました。

 

地域によって違うとは思いますが、今の介護現場に正職でなかなか若い人材は来ません。どこの介護施設も人材確保に必死です。

 

これは一概に「介護職の人気が無い」…というわけではなく、2018年問題も絡んでいます。

2018年から18歳の若者が極端に減少し、進学校側が問題提起した内容ですが、

問題になっているのは進学校だけでなく、介護現場にも必然的に就職者が減ってしまい、働き手が不足します。

 

少子高齢化問題の影響の一つです。行政が介護現場に機材の導入や処遇改善加算手当を

充実させても、肝心の働き手がいなければ意味がありません。

 

今、思う事は…

20年前と比較すると、行政側の介護職員に対する恩恵は手厚くはなったかと思います。しかし、少子高齢化の影響による慢性的な人員不足の解決は難しいと考えます。

 

外国人労働者に介護職をしてもらう…という案が具体化して、実行している企業が増えてきました。実際、僕の周りでもその動きが見られています。

 

しかし、外国の人を雇って、人手不足を解消させるというやり方には,

賛否両論が分かれます。

僕も、個人的にはあまり賛成派ではないです。

 

上のツイートにも書いてあるように、生活環境が一緒になるなら、外国人労働者でも介護職の処遇に不満を持ち、結局自国に帰ってしまったり、日本に残っても違う仕事についたり、最悪、犯罪に関係してしまうケースも考えられます。

 

そもそも、自国ではないので、いずれは日本を去り、自国に戻ると考えた方が無難と思います。

 

なら、この慢性的な介護業界の人手不足をどうすか…

 

個人的な見解ですが、潜在介護士の職場復帰を促す政策が良いと考えます。

 

2020年の統計では日本の潜在介護福祉士は約12万人といわれています。

介護福祉士以外の介護士も含めればその数はもっと増加します。

 

この潜在介護士を職場復帰に誘導することができれば、慢性的な介護職員の人手不足に

歯止めを打てると個人的には思います。

外国人労働者の日本への誘致にお金を使うなら、潜在介護士の職場復帰にお金をかけた方が、長い目でみればずっと良い気がします。

 

介護職という職業の重要性と介護業界の未来にもっと危機感を持ってほしと個人的には思います。

おわりに

この記事を書き始めた時は、もっと思い出日記風にしようと思っていたのですが、

書き終わりの頃には、結局いつもと一緒になってました。

 

僕も40歳を過ぎて、気が付けば介護保険の2号被保険者になりました。

介護業界にもっと明るい話題が増えてほしいと思っています。

 

最後まで見てくださり、ありがとうございました。

 

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