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ストレス社会の闇…心の病に薬は必要不可欠?元精神科看護師が考察します!

こんにちは、今回は「心の病に薬は必要不可欠なのか?」をテーマに記事を書いていきたいと思います。

 

精神科病院の看護師って?

どんなイメージですか?

僕が精神科病院に看護師として就職したのは今から約15年も前のころでした。

 

最近ではメンタルヘルスのイメージが強くなり、昔ほどダークな印象はないように感じますが、僕が精神科病院に勤務してた頃はかなりダークな世界でした。

 

対象となる患者さんは統合失調症躁うつ病うつ病、の患者さんが多かったですが、時代の流れと共に、高齢の認知症の患者さんの入院も増えてきたころです。

 

通常の社会生活が送れないレベルの精神症状を持った人が入院の対象となります。

 

突然奇声をあげて走り出したり、暴れだしたり、一晩中不眠不休で隔離室の鉄製の扉を蹴ってたりと、一般的な生活を送っていたらとても目にできないような光景に、入職当初は戸惑いましたが、しばらくすると自然と慣れていきました。

 

精神科の治療は大きく「精神療法」と「薬物療法」です。

厳密にはもっとたくさんあるのですが、ここでは省略します。

 

精神科の看護師さんの仕事内容を簡単にまとめると、

患者さんの病状の「観察」を行い、医師との相談やカンファレンス(会議)を行い、

患者さんに必要なケアや支援の計画を立てて、それを実践していくことです。

さらに、医師の指示のもと様々な医療行為も行います。

このツイッターの内容も決してオーバーではなく、僕の経験上、精神科あるあるです。

 

薬物療法

前置きが少し長くなりました。

ここで、先ほど紹介した「薬物療法」について説明していきます。

 

薬物は病気の種類と、症状の度合いに応じて医師が処方し、看護師が投薬します。

看護師の重要な仕事の一つにこの薬物投与による症状の変化の観察があります。

 

薬の投薬が開始されてから、患者さんの精神症状や健康状態の観察を行い、医師に状態を報告し、薬物コントロールをしていきます。

 

同じ薬でも、患者さんによって効き方が全然違うため、注意して観察をする必要があります。中には薬が効きすぎて一日中ベッドから起きれない人もいますから。

 

薬の種類もたくさんありますが、根本的には精神症状の緩和、つまり心の安定を図るための薬です。薬の効果が強ければ強いほど副作用も強まるため、看護師は注意深く観察します。

 

心の病に薬は必要不可欠なのか?

ここでブログテーマである「心の病に薬は必要不可欠なのか?」について

考えていきたいと思います。

 

精神科病院に入院を余儀なくされるくらいの精神状態なら、高確率で抗精神病薬が処方されて、薬物療法が開始されます。

 

入院はしなくとも、心療内科に通いながら、社会生活を送っている人は意外に多く、この方たちも何らかの向精神薬を処方されて服用しながら生活を送っています。

 

以前の当ブログでも紹介した通り、人が生涯のうち「うつ病」にかかる確率は

60~70%、つまり10人中6~7人はうつ病を経験することになります。

 

sedoxil.hatenablog.com

薬を否定するわけではないが、それだけでは改善しない

向精神薬を否定するわけではありませんが、根本的な治療に至るには、薬だけでは難しいです。

 

自分と向き合い、何が自分を苦しめているのか、苦しめている原因を改善するにはどうすればよいのかを前向きに考えていかないといけません。

 

精神科病院に入院している患者さんに提供する医療に、先ほど説明した「薬物療法」と、もうひとつ、「精神療法」があります。

 

精神療法について簡単に説明すると、医師の診察を通して患者さん病気の根本的な改善を目指していく治療法です。

根本的な改善策とは?

精神薬は、あくまで心の状態を整えるためのものなので、病気の元を根本から改善するには薬物療法だけでは難しいと考えられます。

 

病気と上手く付き合うには薬は必要な存在かと思いますが、根本的な病気の改善を考えるなら、病気の原因となるものの存在を考えます。

 

心の病と呼ばれる、精神疾患の発病原因の多くは、「過度のストレス」にあると言われています。先天性の発病ケースの場合もありますが、過度のストレスによる自律神経の異常が発病の原因になることが多いです。

 

心の病気の根本的な原因を改善するならば、この「ストレス」の緩和を図ることが重要となります。

 

ストレス社会の闇…光をさすには…

ストレス社会とよばれる現代は、関係をもつすべての事に対して、ストレスを発生させる可能性があります。

特に、家族関係の問題や、職場の人間関係はストレス元になりやすいです。

 

お金も絡むと、さらに闇は深まります。

 

以前のブログ記事でも書きましたが、人のストレス耐久容量は人によって違います。

自分に迫りくるストレスに対して「もう、無理だ!」と思った時は、それは心が限界を体に伝えてるメッセージです。

 

この状態で無理に薬を増やしても決して根本的な解決に至るとは思えません。

ストレスの原因となる根本的要因を見直すには

上のツイート以外でも、ストレスの原因でもっとも多いのが職場や学校での人間関係でした。

 

学校を辞めたり、転校するのはハードルが高いのですが、職場がストレスの原因となっているならば、転職を視野に入れるのも良いかと思います。

 

また、転職を機に、人間関係をリセットして、人生のやり直しを図ることもできるかもしれません。

 

心の薬を飲みながら、体と脳をダマして苦痛に耐えるより、新しい世界にチャレンジする方がモチベーションもあがります。

 

さいごに

結論から言うと、心の病気に対して、病状に応じた服薬管理は必要です。

しかし、薬を飲むだけでは根本的な解決は難しいと考えます。

 

心の病気の原因の主たるは「ストレス」です。

このストレスを緩和させないと根本的な改善には至りません。

 

「精神療法」や「行動心理療法」などもありますが、思い切って転職して新しい世界にいくのも良いかもしれません。

 

最後まで見てくれてありがとうございました。

ストレスに屈さない、素敵な毎日を過ごしましょう。

 

 

   

   

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