老々介護の闇…老々じゃなくても闇深いんです、元ケアマネが解説します!
こんにちは!今回は「老々介護問題」について触れていきたいと思います。
ご家庭で介護をされている方、もしくは介護はしていないけど高齢のご両親等と
一緒に暮らされている方、また介護についてあまり詳しくない方でも今後の予備知識として知っておいた方が良いと思うのでぜひ最後までお読みください。
迫りくる老々介護問題、現時点で老々介護率は約60%!
老々介護率、2022年時点で約60%です。
これは最早他人ごとではありません。
介護はもう無理だと思う…87歳の夫を看る85歳の妻の告白 https://t.co/AlrAqon971 #日刊ゲンダイヘルスケア
— hisa (@IyFUQLyWGqIzwpl) 2023年9月1日
医療の進歩で平均寿命がの伸びた分、高齢者介護の問題が深刻になっていくという事実。経済的な不安も加味して、安心して老後を迎えられない。福祉職の人達も頑張っているが、
要介護者の家庭問題(親子間不仲、夫婦仲悪い(もしくは離婚してる)、金銭的な問題)なども絡むと、事態はよりややこしくなり、福祉職も深くは立ち入れられず、結果、老老介護や介護難民、孤独死などの社会問題に繋がる。
— hisa (@IyFUQLyWGqIzwpl) 2023年9月1日
そもそも老々介護とは…?
老老介護とは、高齢者の介護を高齢者が行うことです。
主に65歳以上の高齢の夫婦や親子、兄弟などのどちらかが介護者であり、もう一方が介護される側となるケースを指します。
認認介護も同様に、高齢の認知症患者の介護を認知症である高齢の家族が行うことです。
何が大変なの?
介護に関して詳しくない方は想像つかないかもしれませんが、「介護」は想像以上に気力体力を消費します。
家で介護を行う場合、そもそも介護をするように家の設計は作られていないので、介護施設等で介護をするより格段に介護しずらい環境です。
介護度の程度にもよりますが、3大介護と言われている「食事」「排泄」「入浴」
これらの介助を行い、さらに認知症で徘徊等がみられる場合、終日見守りが必要になるケースもあります。
祖父母の在宅介護(祖父は亡くなりましたが)を手伝ったり見たりしていると、車椅子乗せたりオムツもトイレもその後の掃除もご飯も着替えも大変で、皆愚痴も増えるし、祖母に強い言葉言ったりもあったり、一生懸命生きてきただけなのに出来ないことが増えるとそんな対応されるの辛いだろうなとふと思う
— みなこ@群馬-16キロ減量葬儀社ガチャ失敗 (@0mmm00mmm0) 2023年9月5日
育児をしながら親の介護を行うケースも…
認知症の根本的な原因はいまだ明らかになっていませんが、脳細胞の何らかの病変ということはわかっています。
認知症にも色々と種類がありますが、中には50代、60代と比較的若く発症してしまう
僕は母子家庭育ちで、10代の頃に母親が若年性アルツハイマーになって働き手を失った。
— 落合 実 | 看護師 (@minoru_ochiai_) 2023年4月22日
母親の介護も必要だったけど、そのなかで高校も、看護学校も行き、看護師として働き、上京もして今がある。
昨日、久しぶりに地元の友人に会い「親の介護が必要になり。仕事辞めないと難しそう」って聞いた。…
若年性アルツハイマー型認知症の方は、比較的体は元気なため、よく徘徊をしては
迷子となり、家族総出で探しに行ったり、警察に保護されるパターンもあります。
年代的に子育て時期とかぶる場合があり、そうなると子育てと介護にはさまれてしまい、介護者の負担が重圧になることもあります。
老々介護と子育てに同時に追われる大変さ。X-MENの映画でこのテーマを見るとは思わなかった。
— すみ (@sumi_0227) 2017年6月6日
我儘な老人と少女に振り回されるローガンの姿は微笑ましくも思えるのだけど、痴呆症の老人の排泄の世話をしていて目を離した隙に子供が問題起こしてる、と いうことって現実でも十分起こりうるよね。
老々じゃなくても介護は大変!
老々介護を問題視する傾向にありますが、そもそも老人介護事態が大変なのです。
介護保険制度が設立して23年が経ちました。しかし、介護保険の制度を知らず、家で無理して家族介護を行い、事件や事故を起こすケースがあります。
介護保険を使わないまま、ピンピンされてる方もいますけど、いざ認知症とかで介護保険ってどうやって申請するんだっけ?というところで、知らない人が多いんですよね。介護は大変が先行していて、意外に細かな書類が多いんですよね。
— こずえちゃん (@kozukozu1017) 2023年7月25日
ええ、嘱託殺人事件として裁判で明らかになるでしょうね、私はあえて犯人や犯罪のことではなく、現実的に難病患者さんや障害者さんが舩越議員のように「他者に役立てたい」生き方を選ぶのは奇跡的なのではないかとつぶやいたのです。献身的な家族介護人の有無、生活環境、貧困等で心は影響するのかと。
— 生存をかけた闘い2011.3.11 (@EscapeBias) 2020年7月24日
実際、僕の経験上でも説明を受けるまで介護保険のことを具体的に知らなかったという人は結構います。
また、制度の事は知っていても周りの家族や親族から、「自分の親の世話をみるのは当然だろ」みたいな風刺もあり、無理に家で介護をしているところもありました。
終わりの見えない在宅介護の闇
介護の大変なところは、「終わりの見えない」ところにあります。
よく、子育てと介護を比較されるのですが、一番の違いは育児は「成長」があり、
いずれはひとり立ちしていきます。
しかし、介護は、どんなに丁寧に介護をして、リハビリなどを行っていても向かう先は「終焉」です。そして、その終焉がいつになるのかは医師にさえわかりません。
☑︎「家族介護のここが辛い」お悩み3選
— 家族介護研究所 (@familycare_labo) 2021年8月29日
①自由に外出できない…
②安眠できず、いつも寝不足…
③終わりが見えない…
介護は立ち止まる事の許されない孤独なレース…
であってはいけません!
バトンを繋いで行きましょう。
在宅介護問題は立派な社会問題です
行政の方針としては「施設介護」から「在宅介護」へ移行させようとする動きがみられます。しかし、介護の大変さ、それも家で家族が介護する大変さをきちんと
理解されているのか、正直疑問です。
在宅介護は戦場
— 牡丹 (@0JOo2vFOc4sMC6e) 2023年9月1日
正論的な考えや思考は通用せん。
労りもいらん
欲しいのは『自由』
昨日、看護婦に
それでも親だからね…って
瞬時にコイツとは無理ってなり
そうだね!って適当に返答
僕自身、介護、看護、ケアマネを通算20年以上してきましたが、
患者さんや要介護者の方を自分の家に連れて帰って面倒見る事を想像した時に、
「いや、絶対ムリだ(;'∀')」
と、思ったことがあります。
家族だから…とよく言いますが、家族だからこそ難しい場面もあると思います。
家庭介護を行いながらも、施設入所も視野に入れておいた方が
介護者の心の負担は軽くなると思います。
「老人ホームへ入りたい」の答えは、介護保険の老人ホームは原則「要介護3、4、5」の方が入れます。相談員として携わった入所のパターンは「身体レベルの低下」と「家族介護の限界を超えた」の2つで、突然やってくることも。大切なのは早めの相談と事前の準備。まずは入所の申し込みから始めませんか
— ゆきお (@yukio_social) 2022年5月22日
おわりに
家庭介護は大変…という内容の話が中心となってしまいましたが、介護保険サービスや地域の住民の協力等を得て、家庭介護を頑張っている方も多くいます。
実際、僕がケアマネジャーをしていた時、亡くなる最後まで家族で介護をされた方もたくさんいました。
ただ無理をし過ぎて心を病んで、結果、事件や事故につながる場合もあります。
いざ施設に入所をお願いしようと思っても、満床ですぐには入所できない場合もあるため、前もって施設入所も視野に入れながら介護を行う事をお勧めします。
最後まで見てくださりありがとうございました。
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