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老々介護の闇…老々じゃなくても闇深いんです、元ケアマネが解説します!

こんにちは!今回は「老々介護問題」について触れていきたいと思います。

 

ご家庭で介護をされている方、もしくは介護はしていないけど高齢のご両親等と

一緒に暮らされている方、また介護についてあまり詳しくない方でも今後の予備知識として知っておいた方が良いと思うのでぜひ最後までお読みください。

迫りくる老々介護問題、現時点で老々介護率は約60%!

老々介護率、2022年時点で約60%です。

これは最早他人ごとではありません。

そもそも老々介護とは…?

老老介護とは、高齢者の介護を高齢者が行うことです。

主に65歳以上の高齢の夫婦や親子、兄弟などのどちらかが介護者であり、もう一方が介護される側となるケースを指します。

 

認認介護も同様に、高齢の認知症患者の介護を認知症である高齢の家族が行うことです。 

何が大変なの?

介護に関して詳しくない方は想像つかないかもしれませんが、「介護」は想像以上に気力体力を消費します。

 

家で介護を行う場合、そもそも介護をするように家の設計は作られていないので、介護施設等で介護をするより格段に介護しずらい環境です。

 

介護度の程度にもよりますが、3大介護と言われている「食事」「排泄」「入浴」

これらの介助を行い、さらに認知症で徘徊等がみられる場合、終日見守りが必要になるケースもあります。

育児をしながら親の介護を行うケースも…

認知症の根本的な原因はいまだ明らかになっていませんが、脳細胞の何らかの病変ということはわかっています。

 

認知症にも色々と種類がありますが、中には50代、60代と比較的若く発症してしまう

「若年性アルツハイマー認知症」というのがあります。

若年性アルツハイマー認知症の方は、比較的体は元気なため、よく徘徊をしては

迷子となり、家族総出で探しに行ったり、警察に保護されるパターンもあります。

 

年代的に子育て時期とかぶる場合があり、そうなると子育てと介護にはさまれてしまい、介護者の負担が重圧になることもあります。

老々じゃなくても介護は大変!

老々介護を問題視する傾向にありますが、そもそも老人介護事態が大変なのです。

介護保険制度が設立して23年が経ちました。しかし、介護保険の制度を知らず、家で無理して家族介護を行い、事件や事故を起こすケースがあります。

実際、僕の経験上でも説明を受けるまで介護保険のことを具体的に知らなかったという人は結構います。

 

また、制度の事は知っていても周りの家族や親族から、「自分の親の世話をみるのは当然だろ」みたいな風刺もあり、無理に家で介護をしているところもありました。

終わりの見えない在宅介護の闇

介護の大変なところは、「終わりの見えない」ところにあります。

よく、子育てと介護を比較されるのですが、一番の違いは育児は「成長」があり、

いずれはひとり立ちしていきます。

 

しかし、介護は、どんなに丁寧に介護をして、リハビリなどを行っていても向かう先は「終焉」です。そして、その終焉がいつになるのかは医師にさえわかりません。

在宅介護問題は立派な社会問題です

行政の方針としては「施設介護」から「在宅介護」へ移行させようとする動きがみられます。しかし、介護の大変さ、それも家で家族が介護する大変さをきちんと

理解されているのか、正直疑問です。

僕自身、介護、看護、ケアマネを通算20年以上してきましたが、

患者さんや要介護者の方を自分の家に連れて帰って面倒見る事を想像した時に、

「いや、絶対ムリだ(;'∀')」

と、思ったことがあります。

 

家族だから…とよく言いますが、家族だからこそ難しい場面もあると思います。

家庭介護を行いながらも、施設入所も視野に入れておいた方が

介護者の心の負担は軽くなると思います。

おわりに

家庭介護は大変…という内容の話が中心となってしまいましたが、介護保険サービスや地域の住民の協力等を得て、家庭介護を頑張っている方も多くいます。

 

実際、僕がケアマネジャーをしていた時、亡くなる最後まで家族で介護をされた方もたくさんいました。

 

ただ無理をし過ぎて心を病んで、結果、事件や事故につながる場合もあります。

いざ施設に入所をお願いしようと思っても、満床ですぐには入所できない場合もあるため、前もって施設入所も視野に入れながら介護を行う事をお勧めします。

 

最後まで見てくださりありがとうございました。

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